8: 名無しのオプ:2011/03/12(土) 01:21:11.04
ソウル国際大学のユン・グァヒョン教授が大学の研究室で殺害されるという事件が発生し、
ソウル市警のパク・ソンヨン警部が捜査に当たることになった。
パク警部は、ユン研究室の学生を集めて事情を聞くことにした。
研究室のリーダー的な存在であるキム・ジョンソン、体育会系のチョ・ジョンウン、
小柄な女子学生のアン・ミヒ、そして日本からの留学生ハルキ・イシグロである。

「警部、我々のうちの誰かが教授を殺したと疑っているのですか」
キム・ジョンソンが言うと、警部はにこやかな笑顔でやんわりとそれを否定した。
「まだ何もわかっていませんよ。ユン教授はテレビでも有名なスター教授でしたからね、
当然敵も多かったでしょう」
「教授は優しい人でしたよ。少なくとも私たち学生には」
「キムの言う通りです」と、チョ・ジョンウンも続いた。
「しかし教授に保守的な国粋主義者という側面があったのは事実なのでは」
「それも誤ったイメージです。私たちを見ればわかるはずです」
キムはハルキの方をチラッと見ながら強い口調で言った。
「なるほど。それでは」パク警部は続けた。「教授は女性関係の方はどうでしたか。
女性にはモテたと伺っていますが」
警部はそのとき、アン・ミヒが顔を赤らめて俯いたのを見逃さなかった。
「教授は立派な紳士です。倫理に反するような事は決してされませんでした」
キム・ジョンソンは再び強い口調で言うと、「そうだよね、ミヒ」と突然、
アン・ミヒに水を向けた。その目には心なしか咎めるような気配が感じられた。
「え、ええ、勿論」アン・ミヒが妙に動揺しているのが、警部には気になった。

そのとき、警部の部下が入ってきて新しい情報を警部に伝えた。
「目撃者が出ました。犯行時刻に金髪の外国人女性が研究室から出てくるのを見た人がいるのです」
その新しい情報は学生たちの間に安堵の空気をもたらした。ただ一人を除いて。
パク警部は、キム・ジョンソンの前に立つと穏やかに語りかけた。
「目撃者が出ては仕方ありません。あなたにもっと詳しくお話を聞く必要がありそうですね」
キンバリー・ジョンソン(Kimberley Johnson)はその美しいブロンドの髪を掻き上げると、
観念したように立ち上がった。
9: 名無しのオプ:2011/03/12(土) 01:57:36.27
ナオミとかジョージとかで使い古された
名前による国籍誤認だけのオチなのに
無駄が多いというか文にトリックが釣り合ってないな
日本人だけ姓名入れ替えてるのも変
11: 名無しのオプ:2011/03/12(土) 07:05:12.55
「はい、差入れのあんパン。で、ホシはどうですか?チョーさん」
「おお、すまねえな、そこ置いといてくれ」
チョーさんと呼ばれた男は、カメラ付きの望遠鏡を覗きこんだまま
脇のテーブルを手で指図した。
「駄目だな。今夜はやっこさんに動きはなさそうだ」
「じゃあ今夜も徹夜になりそうですね」
「この仕事はなぁ、根気が大事よ」
そのときである。
「来た!超新星の誕生を捉えたゾ」
14: 名無しのオプ:2011/03/12(土) 19:13:20.66
>>11
一行目で見当がついた。
どうでもいいけど最後のセリフの「ゾ」で和んだw
24: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 00:04:07.15
年老いた狩人は、ふと上空を見上げた。遙か上方を鳥の群れが舞っている。

老ハンターは先ほど、不覚にも狙った獲物に逆襲され深い傷を負ったばかりである。
流れ出る血、薄れゆく意識。彼にとって大自然の懐に抱かれて命を落とすことは本望であったに違いない。
しかし目の前に格好の獲物を見つけてしまった以上、ハンターとしての本能で彼は、
この鳥たちを獲ろうと狙いを定めた。生への意識が再び甦ってきたのである。

切り立った険しい断崖を、ハンターは少しずつ少しずつ登っていく。
彼は老練な狩人である。鳥たちはまだ彼の存在に気付いていない。
待ってろよ、今に捕まえてやるからな・・・
鳥たちの動きを注視しているうち、老ハンターの胸にふとこれまで抱いたことのない感情が芽生え始めた。
鳥たちの姿を「美しい」と感じたのである。
これまでただの獲物でしかなかった鳥が、何か神々しい別の存在に思えてきたのである。

自分はこれまでただ食うための手段として狩りを続けてきた。その生涯に悔いはない。
しかし獲物を、自分とはまた別の生命を持つ存在であると思ったことは一度もなかった。
鳥たちよ――彼は心の内で鳥たちに語りかけた。もうお前たちを獲ろうとは思わない。
鳥たちよ、お前たちは今、私ではなく何を見ているのか。
そして鳥たちよ、お前たちのさらに上には、いったいどんな世界が広がっているのか。
もしも許されるのなら、今度は私にもその世界を見せてくれ・・・
老ハンターは心の内で鳥たちに呼びかけながら、静かに少しずつ彼らに近寄っていく・・・

南米沖で操業中の漁船の網に巨大なホオジロザメの死骸がかかっているのが見つかった。
狙った獲物に逆襲され深い傷を負っていた模様である。
「なんでこんな傷を負ってわざわざ海の中から出てきたんでしょうね。
そのまま海の底で静かに死んでいればよかったのに」若い乗組員が船長に尋ねた。
船長は答えた。「この辺にはペンギンの群れがいるからな、それを狙って出てきたんだろう。
全くサメって奴は、死ぬ瞬間でも食うことしか考えていやがらねえ」
25: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 00:25:31.65
>>24
オチを読んだ上で「ああそうですか」止まりなのが辛い
分かった上で読みかえして、ここ良い工夫してるなと部分部分を味わい直せるようなのを目指しては?
27: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 02:20:30.05
ペンギンに逆襲されて大怪我を負うサメがいるのかどうか、
そこが問題だな
28: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 02:54:55.77
ミツバチでもスズメバチを殺せるらしいからわからんぞ
29: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 04:12:26.43
ペンギンに襲われたなどとはどこにも書いていない。
30: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 08:05:17.01
トゥルルルルー!電話がけたたましく鳴る。
「鈴木だ」
「あぁ、鈴木さん。金は用意できましたか」
「用意できた。花子は?娘は?娘の声を聞かせてくれ」
「お父さん、早く・・・」
と受話器の向こうから不安そうな娘の声がかすかに聞こえた。
「警察にはいってないだろうな」
「もちろんです」
鈴木は用意した現金に目をやる。これさえ届ければ・・・
「わかった。今から金を届けに行く」
「お待ちしております」
金の受け渡し場所はレストラン満腹だ。
電話を切ると鈴木は用意した金をバッグに入れレストラン満腹へと急いだ。

やがて、娘にも再開できた鈴木は金を渡し、娘共々レストラン満腹をあとにした。
「家に財布を忘れて来たときは焦ったな。無銭飲食になるところだった」
31: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 08:28:52.25
最初から財布忘れだと思って読んだ
32: 名無しのオプ:2011/03/19(土) 08:44:55.27
最初から財布忘れだろうと思って読んだというレスが来るだろうと思って読んだ。
53: 名無しのオプ:2011/03/22(火) 18:39:08.06
脱出大魔術。満場の客が見守る中、脱出マジックの第一人者、安堂幻斎は舞台の上で、
両手を縛られて1メートル四方の木箱の中に入ると、
助手の女性達、魔里と奇江が木箱に鍵をかけた。
木箱のはるか頭上、客席には見えない位置に、いわゆるキャットウォークには、
照明の調子が悪いと、点検していた照明係の輝さんがいた。
木箱の上に魔里が乗り、布で木箱の前にたらすと場内の明かりがパッと消えた。
数秒後、場内の明かりがつくと木箱の上に幻斎が倒れていた。
何か様子がおかしい。舞台の袖から弟子の森が駆け寄る。
森が見た幻斎はナイフで胸を刺されて死んでいた。
客席の最前列にいた彼の愛人、冴子が立ち上がって悲鳴を上げる。
調整室から「どうした!」とスピーカー越しに声を上げたのはマネージャーの植松。
場内満員の客たちも、ざわつき始める。
と、幻斎の死体が乗った木箱がガタガタと揺れる。
森が木箱を開けると、両手を縛られた奇江の姿がそこにあった。
本来はそういう入れ替わりの脱出マジックだったのだ。
そして、幻斎を殺害した犯人はこの中にいたのだ。
60: 名無しのオプ:2011/03/23(水) 23:44:07.89
>>53
まじで何処が叙述なのかわからん
58: 名無しのオプ:2011/03/23(水) 19:43:18.72
オレが甘かった。
雑多な仕事が手付かずのまま時間に追われ
何から手を付けていいか考えがまとまらず
とりあえず一息いれるために、コーヒーを入れることにした。
といってもインスタントだが、冷蔵庫に残っていた牛乳を垂らして、スプーンで砂糖を二杯。
たしか脳を働かすには糖分が必要だなと砂糖をもう一杯追加した。
オレが甘かった。
59: 名無しのオプ:2011/03/23(水) 21:59:57.03
最終行があるから一行目の「オレ」は「俺」の意味で文章が通っちまうなぁ。
俺もカフェオレも甘かった、っていうただの落ちのある話になってる。
ない方がまだトリックっぽく…、いややっぱりただのダブルミーニングの小ネタだわw
67: 名無しのオプ:2011/03/24(木) 23:06:49.74
割と良いのだけれども
割とありがちでもあるのです
70: 名無しのオプ:2011/03/25(金) 02:07:28.73
朝の5時に家を出た時には、ガソリンスタンドの前はもう長蛇の列だった。
燃料不足はかなり深刻な状況になっており、みんなとにかく少しでもガソリンを得ようと、
一縷の望みをかけて早くからガソリンスタンドに並んでいるのだ。

僕は列の最後尾についた。もうすでに最前列は遙か彼方である。
一番乗りの人はいったい何時から並んでるんだろう。
そもそも今日販売するというのも不確かな噂でしかなく、
こんなに苦労して並んで結局ダメでしたなんてことになったら、目も当てられない。
しかしそれでも、我々としてはそんな不確かな情報にでも望みを託すしかないのだ。
それほど現状は切羽詰まっている。

前方でプップーッとクラクションの音が聞こえた。どうやら列に割り込もうとした車がいたらしい。
スタンドの従業員が出てきて、必死に交通整理をしている。まったく迷惑な奴だな。
とは言え多くの人が文句一つ言わずおとなしく並んでいるのは、やっぱり大したもんだよ、日本人は。
別の国だったらとっくに暴動や略奪が起こっていただろうな。
そんなことを考えながら僕は、同じ目的のために朝早くから列を作って並んでいる見も知らぬ人たちに、
強い連帯感を感じ始めていた。

もしかしたらこんな僕らの行動を不謹慎だと批判する人もいるかも知れない。
ガソリンなどはまず被災地優先で、それ以外の地域では多少の我慢は仕方がない。
買い占めなどもってのほか。それは当然の話だ。
しかし被災地を心から支援するためには、まずこちらが不安や焦りを解消させ元気にならなければならないじゃないか。
こちらが元気でなければどうやって被災者を元気づけることができる?
被災地ほどではないにしても、僕らだってそれなりのリスクを背負って並んでいるんだ。
僕はそう心に言い聞かせ、周りの人たちとも力強く頷き合った。

ようやく店員が出てきて、11時の販売開始を告げて回った。
やった、やっと苦労が報われる。長時間かけて並んだ甲斐があったというものだ。
それにしても桃田みゆちゃんのレアものDVD、わざわざこんな時期に発売しなくてもいいのになあ。

隣のガソリンスタンドはなんと午後1時オープンだそうだ。
71: 名無しのオプ:2011/03/25(金) 02:56:05.29
ただ2つの列の描写を混在させただけで
真相知っても何の感動もない、無駄さも多い叙述だけど
他作品と比べると
叙述トリックの体を成してるだけでも感謝しないといけないな
76: 名無しのオプ:2011/03/25(金) 18:02:10.54
タイトル:愛するが故に・・・

家に帰ると長女が性懲りも無くテレビに齧りついていた
「まーたマユミか。もうテレビ消して勉強でもせえ!」
「なんでぇ?まだ7時やん。大丈夫やて。今ええとこなんよ。この人今めっちゃ人気あるんやで!」
「大丈夫、大丈夫て・・・おまえいつもそう言ってビリケツやないか!今に追いつけんようになるで」
「オトンが心配せんでも担任センセもまだ4月やし大丈夫やゆうとる。オトンは心配し過ぎや」
「そうは言ってももう3年やで!?お前が小学生の頃はあんなに成績よかったのに・・・」
「オトン・・・そんなに落こまんでも初詣で一緒にお祈りしてきたやろ?平気やて・・・」
「あーもう!こんな姿見たない!」
「はいはい、分かりました!テレビ消せばええねんな?」
「おい!ちょっと待て!打った!真弓が打ったで!虎子!」
78: 名無しのオプ:2011/03/25(金) 21:12:59.92
>>76
虎党からすれば面白い
あえていうならば娘を息子にして虎子を虎吉(虎キチ)でも良かったと思う
でもそれじゃ真弓が使えないか
新・面白い叙述トリック考えた 3
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/mystery/1299807789