84: 名無しのオプ:2011/03/27(日) 08:44:35.74
僕は今日、結婚式を挙げることになった。
花嫁はバイト先で知り合ったしおりちゃん。とても可愛い娘だ。
知り合ってからひと月も経たないうちの結婚には正直戸惑いもあるが、やっぱり嬉しい。
場所がホテルの小さなチャペルというのが少し不満だけど、彼女が決めたことだし、
バイトで食い繋いでいる身としては文句も言えない。実は今日だって僕はバイトなんだ。
チャペルの扉が大きく開かれ、父親に手を引かれたしおりちゃんが、バージンロードの上を僕の待つ祭壇の前に向かってゆっくりと歩いてくる。
改めて見ると本当に綺麗な娘だ。彼女の晴れやかな表情を見ると、僕も誇らしい気持ちになってくる。
讃美歌を歌い、聖書を読み、結婚式は型通りに進んで行く。そしていよいよクライマックスの誓詞。
「町田しおり、あなたは木村真一を夫とし、病める時も健かなる時もこれを愛し、敬い、生涯大切にすることを誓いますか」
しおりちゃんはちょっぴり顔を赤らめながらもはっきりした声で「誓います」と言った。
彼女の少し涙の滲んだ瞳を見て僕は、改めて僕なりに彼女を幸せにしたいと心に誓った。
ホテルの結婚式のバイトで食い繋いでいる貧乏牧師の身で出来ることは限られているけれども。
花嫁はバイト先で知り合ったしおりちゃん。とても可愛い娘だ。
知り合ってからひと月も経たないうちの結婚には正直戸惑いもあるが、やっぱり嬉しい。
場所がホテルの小さなチャペルというのが少し不満だけど、彼女が決めたことだし、
バイトで食い繋いでいる身としては文句も言えない。実は今日だって僕はバイトなんだ。
チャペルの扉が大きく開かれ、父親に手を引かれたしおりちゃんが、バージンロードの上を僕の待つ祭壇の前に向かってゆっくりと歩いてくる。
改めて見ると本当に綺麗な娘だ。彼女の晴れやかな表情を見ると、僕も誇らしい気持ちになってくる。
讃美歌を歌い、聖書を読み、結婚式は型通りに進んで行く。そしていよいよクライマックスの誓詞。
「町田しおり、あなたは木村真一を夫とし、病める時も健かなる時もこれを愛し、敬い、生涯大切にすることを誓いますか」
しおりちゃんはちょっぴり顔を赤らめながらもはっきりした声で「誓います」と言った。
彼女の少し涙の滲んだ瞳を見て僕は、改めて僕なりに彼女を幸せにしたいと心に誓った。
ホテルの結婚式のバイトで食い繋いでいる貧乏牧師の身で出来ることは限られているけれども。